北アルプス裏銀座 2012年8月18日-8月21日 天気 雨/晴
メンバー:2人
(三ツ岳2845m-野口五郎岳2924m-三俣蓮華岳2841m-双六岳2860m-槍ヶ岳3180m)
(三ツ岳2845m-野口五郎岳2924m-三俣蓮華岳2841m-双六岳2860m-槍ヶ岳3180m)
8/18 約5時間40分
高瀬ダム(6:20)-(6:37)登山口(6:53)-休憩4回-(10:15)三角点(10:26)-休憩-(12:00)烏帽子小屋
8/19 約9時間45分
烏帽子小屋テント場(6:45)-(8:19)三ツ岳-(10:00)野口五郎小屋(10:10)-(10:35)野口五郎岳-(11:04) 真砂岳分岐-(12:12)東沢乗越(12:38)-
(13:32)水晶小屋(13:47)-(14:41)ワリモ北分岐-(15:54)黒部川水源地-(16:29)三俣山荘
8/20 約8時間25分
三俣山荘テント場(6:45)-(7:30)三俣峠-(7:45)三俣蓮華岳(8:00)-(8:25)丸山-(9:07)双六岳(9:22) -(9:53)中道分岐-(10:10)双六小屋(10:40)-
(11:09)樅沢岳-(13:53)千丈乗越-(15:09)槍ヶ岳山荘
8/21 約8時間
槍ヶ岳山荘テント場-槍ヶ岳(往復1時間)
槍ヶ岳山荘(7:54)-(8:13)殺生分岐-(8:45)播隆窟-(9:13)天狗原分岐-(9:45)槍沢大曲-(9:52)ババ平キャ ンプ場-(10:32)槍沢ロッジ(10:44)-
(11:10)一の俣-(11:52)横尾山荘(12:30)-(13:06)新村橋-(13:18)徳沢園(13:24)-(14:09)明 神館(14:25)-(15:06)上高地BT
初日、信濃大町までムーンライト信州に乗り、予約したタクシー(8,000)で高瀬ダムに向かいました。高瀬ダムからはニセ烏帽子岳やブナ立尾根が見えま す。ダム西端 のトンネルを抜け吊橋を渡りきると濁沢のキャンプ場です。河原の中を進み仮橋を渡ると登山口です。ここで朝食と水(要煮沸との注意書き)の補給をしまし た。登山口 を進むと最初からパイプ階段があり先が思いやられました。日本三代急登とのことで、ジグザグの急登が続くのでゆっくりとした歩調で、適宜休憩を取り、濁沢 の滝の音 を右手に聞きながら登ります。登山口にある標識がNo12で烏帽子小屋のNo0まで数が減っていきます。登ること約3時間で三角点に着きます。この先、や せ尾根を急登し、 登山道右側が崩れた箇所を通過した時に雨が降り始め、急ぎ合羽を着ましたが、南方からは雷鳴が何度とな響いてきました。狭い山道を登りきると、視界が開 け、そこを 左に下ると烏帽子小屋に到着します。烏帽子小屋でテント泊の手続きをすませ、しばらく休んでいると雨が止んだので、烏帽子岳へ行こうかと思った矢先に雲が 出てきた ため烏帽子登山は中止としました。烏帽子小屋前のお花畑には、白色コマクサが咲いていました。
二日目、烏帽子小屋テント場から左手に表銀座コース、右手後方には立山、後立山、後方には昨日登れなかった烏帽子を眺めながら、緩やかなザレバの整備され たコマ クサの咲く山道を進みます。急になった登山道を登ると三ツ岳に到着します。三ツ岳を過ぎパノラマコースを進むと今日向かうコースの山容が一望できる場所に 出ます。 アップダウンを繰り返し大岩帯を過ぎると野口五郎小屋へ到着します。小屋から緩やかな山道を登りきると野口五郎岳山頂です。そこから緩やかな坂を下り真砂 岳分岐を 過ぎると岩稜帯になるので注意して進みます。この岩稜帯を過ぎると東沢乗越に出ます。ここから、ガレ場のアップダウンを何度か繰り返し、急登を登りきると 水晶小屋に 到着します。水晶岳は時間の関係で登ことができませんでした。三俣を目指して進むと、雨が降り始めました。ワリモ北分岐で進路を検討し、今回は、鷲羽岳経 由ではなく 黒部川源流コースを進むことにしました。岩苔乗越から黒部川源流までの下りでは沢山の花と雪渓を各所に見ることができました。源流を左に折れ坂を登るとテ ント場が見 えます。三俣山荘は、テント場を左折した先にあります。
三日目、朝から前日に続き快晴。左手に槍ヶ岳、後方には鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳を眺め、ハエマツの坂道を進み、最後の急登を登りきると三俣蓮華岳に到着 します。 この山の台上はとても広くまた、ここからの景色は最高です。槍、穂高、笠岳、黒部五郎岳、雲の平、薬師岳・・・と一望です。行く手の丸山を経由し、大岩を 登りきると 双六岳に到着します。ここから槍ヶ岳へと通じる台上の平坦な山道と西鎌尾根の山々が対照的で最高の景色です。双六岳から平坦な山道を進み、急坂を下ると中 道分岐に出 ます。ここから更に急坂を下ると双六小屋に到着します。双六小屋でカレーライスを食べましたが、ごはんの量も多く大変美味しかったです。この先槍ヶ岳まで 西鎌尾根を 通りますが、山荘から樅沢岳に登る九十九折りの坂を登りきると山頂に到着します。その後、何度かのアップダウンを繰り返し、両側が切り立った険しい稜線を 進み、長い 鎖場を登りきり、岩場を進むと千丈乗越に到着します。この間、左手に赤肌の崩れ落ちた硫黄尾根や鋭い岩稜の北鎌尾根を休憩の度眺めていました。千丈乗越か ら先の急登 を登りきった先、右手が槍ヶ岳山荘です。さすがに人気のある山らしく、大勢の登山客でテラスは賑わっていましたが、生憎のガスで槍ヶ岳を見ることはできま せんでした。 テント泊の手続きを済ませ、休んでいた日没間近に天気が回復しました。夕日を見ようと槍の穂先には沢山の登山客がいました。
最終日、今朝もいい天気。朝食を済ませてテントをたたみ、槍の頂へ行こうとしていた時、長野県警察のヘリコプター「やまびこ」が負傷者救助のためヘリ ポートに到着 しました。手際良く、負傷者をヘリに収容するとあっという間に松本方面へ飛び立って行きました。槍の頂は360度の眺望で遮るものががなく暫くの間、その 天空の景色を 楽しみました。山荘に戻り、缶ジュースを飲んで下山を開始しました。山荘から殺生ヒュッテまでの急坂を下り、播隆窟を過ぎると水場があります。登りの登山 者の多くが休 憩をしていました。この先、天狗原分岐、槍沢大曲、ババ平キャンプ場、大岩を左手に見ながら進むと槍沢ロッジに到着します。槍沢ロッジ手前からは河原から 林の中へと登 山道が一変します。槍沢ロッジから一の俣、横尾、徳沢、明神を経由して上高地BTに到着し、今回の山行は終了しました。帰途は、上高地BTからバスで新島 々へ、新島々から 上高地線を利用しました。

裏銀座縦走路

ムーンライト信州

高瀬ダム堰堤

裏銀座登山口

烏帽子小屋

キャンプ場

来た道を振り返る

三ツ岳山頂

野口五郎小屋

野口五郎岳山頂

水晶小屋

黒部川水源地標

三俣山荘

三俣山荘と水晶、ワリモ、鷲羽岳

三俣蓮華岳山頂

双六岳山頂

双六小屋

樅沢岳山頂

千丈乗越

槍ヶ岳山荘

長野県警ヘリやまびこによる負傷者救助

槍ヶ岳山頂

槍沢下り

播隆窟

槍沢ロッジ

横尾

徳沢

上高地バスターミナル