劒岳 富山県中新川郡立山町 2999m 2013年7月21日-23
日 天気 晴曇雨 3名
7/21 約10時間20分
駐車場(7:10)-扇沢トロリー(7:30)-黒部ダム(8:00)-ダム直下木道(8:30)-(9:18)内蔵助谷出合(9:33)- (12:14)内蔵助平(13:14)-(15:30)ハシゴ谷乗越-
(17:30)真砂沢テント場
7/22 約9時間50分
真砂沢テント場(3:50)-(4:40)長次郎出合-(6:30)熊の岩-(8:55)長次郎のコル-(9:26)劒岳山頂(9:42)- (10:10)カニのヨコバイ・ハシゴ-(10:18)平蔵のコル-
(12:40)平蔵出合-(13:40)真砂沢テント場
7/23 約10時間15分
真砂沢ロッジ(6:25)-(7:35)平蔵出会-(8:30)滝(雪渓から登山道へ)-(9:20)劒澤小屋(9:30)-(登山道検索)- (11:02)別山分岐-(11:35)劒御前小舎(12:25)-
(14:00)雷鳥沢キャンプ場-(15:00)室堂ターミナル-(16:30)扇沢-(16:40)駐車場
初日、扇沢の大町市営無料駐車場に車を止め、扇沢駅からトロリーバス(運賃往復2,500、手回り200)で登山口の黒部ダムへ向かいました。バス車内 は、観光客で混雑 していました。黒部ダム駅から登山道へ抜けると、立山が見えます。旧日電歩道を下り黒部川河床に架かる木道を通り左岸に渡ります。ここからダムの放流が良 く見えます。 内蔵助谷出合までは、自然が作った造形を色々と見ることができました。内蔵助谷出合から先は、今までとは違い、急坂、悪路、ロープ場があり体力を消耗しま す。内蔵助平 手前になるとようやく登山道も平坦になるとともに視界が広がり、真砂岳が見えるようになります。内蔵助平から先は、ごろついた石の涸沢を登ります。涸沢を 過ぎると、ハ シゴ谷乗越までの急坂を登ります。木が何本となく倒れていて登山道を塞いでいました。ハシゴ谷乗越から振り返ると、鹿島槍ヶ岳等の山なみが見え、少し先に 行くと左手に 劒岳がその雄姿を現します。この先、稜線にある壊れかけたハシゴを下り、岩場を横切り、倒木を回避して下ると登山道は小川のようになって来ました。水量が 多くなってきた ので案内に従い、丸太橋方向を避け山腹を進みました。その先には、劒沢雪渓が現れたので対岸に渡り、行く先を見上げると真砂沢ロッジに掲げられた旗が見え ました。到着後 テント泊の準備をしてロッジのテラスでビールを飲みながら夕食を摂りましたが、気温は12度と寒く旨いはずのビールも期待はずれでした。テント場は4張で した。
二日目、午前3時半に起床し、ヘッドライトの明かりを頼りに劒岳山頂を目指してテント場を出発しました。前日のご主人の話だと昼過ぎから雨模様とのこと で、雨が降り 出す前に戻る予定で出発しました。劒沢雪渓から長次郎谷に入り熊の岩を右へ迂回し登ります。雪渓も急に角度を増し、熊の岩の上部を西へ横切った付近からは 更に急登になり ました。西へ行き過ぎ過ぎたため方向を修正し、雪渓を登りきると岩場が現れたので、長次郎のコルに到着したのが分かりました。そこから更に岩場を左手方向 に登りますが、 登山道ではないため標し等がなく又ガスが巻いていたことから注意して進みました。山頂手前の岩場を登りきった先から話し声が聞こえてきたので劒岳山頂に到 着したことが 分かりました。山頂は相変わらずガスが巻いており眺望はゼロでしたが、登山者十数名が休憩を取っていました。山頂から下山を開始すると間もなく、カニのヨ コバイ・ハシゴ を下ります。カニのヨコバイはHP等でも紹介されているように、最初に足を掛ける時が緊張しますが、鎖をしっかり握って慎重に足を掛ければ大丈夫でした。 平蔵のコルまで 下り、ここで昼食を摂りました。ここから、平蔵谷を下りますが、長次郎谷を登った時以上に雪渓が急に感じられ又怖さも感じました。無事平蔵谷出合まで下る ことができまし たが、長次郎谷、平蔵谷ともにクレバスがあり注意して進みました。平蔵谷を下る途中で雨がパラついてきましたが、劒沢雪渓を下って真砂沢ロッジ手前で本降 りになりました。 ロッジに到着後、宿泊手続きをしている最中に雨が小降りになったのでテント場を撤収しました。真砂沢ロッジでは、風呂に入ることはできませんがお湯で汗を 流すことができ ます。
最終日、朝から雨。朝食を済ませて出発の準備。昨夜のご主人のアドバイスに従い室堂平経由で帰ることにしました。昨日と同様に劒沢雪渓を進みますが、 雨が強く降った ことから取水管伝いに進めば安全とのことでアドバイスのとおり進みました。カッパを着ての雪渓登りで、既に汗でジトジトです。雪渓上部の滝に出合う手前左 側に登山道があ るので、雪渓から登山道に入りました。暫く登ると劒澤小屋に到着しました。劒澤小屋で室堂平への登山道の状況を確認したところ、2組が劒沢キャンプ場で進 行方向が分から なくなり小屋に戻って来たとのことでした。確かにキャンプ場までは素直に行けますが、キャンプ場付近はガスで視界が悪く、標しも見当たらず、赤旗はあって も次の旗が視界 が悪いため分からず、キャンプ場付近で相当時間検索をしました。管理所で確認しようと向かったところ、真砂沢ロッジで一緒だった初老の方と偶然出会ったた め、その方に先 導していただき登山道を進むことができました。ありがとうございました。参考ですが、黒色の取水管とその先は緑色のロープが登山道の目印のようです。劒御 前小舎で昼食を 摂り、雷鳥坂を下りましたが雨天でも結構な数の登山者とすれ違いました。だいぶ下った辺りでガスが薄くなり、室堂平が見え始めました。登山道脇にコバイケ イソウが綺麗に 咲いていました。雷鳥沢キャンプ場から石段を登ること約1時間、やっとターミナルに到着しました。トロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継ぎ黒 部ダムに着きま した(運賃片道4,200、手回り300)。黒部ダムからは、初日に渡った橋が眼下に小さく見えました。黒部ダムからトロリーバスで扇沢、徒歩で駐車場に 到着し、今回の山行は 終了しました。帰路、大町温泉郷薬師の湯で汗を流しさっぱりしました。

前剱、剱岳、八ツ峰(ハシゴ谷乗越付近より)

無料駐車場の様子

乗車券と手回り品切符

トロリーバス(黒部ダム50周年)

黒部川に下る登山道の様子

黒部川に架かる木道を渡る

下の廊下登山道の様子

内蔵助谷出合案内表示

崖に張られたロープで登る

内蔵助平

内蔵助平から先の登山道の様子

ハシゴ谷乗越

修理が必要なハシゴ

真砂沢ロッジ

長次郎谷からの眺望

熊の岩

長次郎のコルから山頂へ

劒岳山頂

この先危険(源次郎尾根)

劒岳別山尾根ルート下り

カニのヨコバイ

カニのヨコバイ下のハシゴ

平蔵谷雪渓を下る

平蔵出合から劒沢雪渓上部

劒沢雪渓から真砂沢ロッジ

劒沢雪渓上部の滝

劒澤小屋

劒御前小舎

室堂平の様子

中部山岳国立公園

黒部平駅のケーブルカー